今回のテーマは「Parametric Design / Organic Design / etc.」というざっくりしたテーマで20Slide*20Seconds Talking.
興味深かったのは、「Organic Design」としてフランク・ロイド・ライトとザハ・ハディドの建築を例として挙げて、それぞれ前者の材料を、後者の流線型形状を「Organic」として取り上げていたことで、プランニングの「Organic」さにまったく触れていなかったことです。内装、外装の写真は見ているが平面図をみてどのようにプランニングがされているかを考えたことがないようで、ネットで建築をみるときに注意しなければいけないところだなと改めて考えさせられました。事務所にはライトもザハも作品集があり、図面を見ようと思えば見れる環境にあるのですが、習慣がないのですね。大きな課題です。
また、それぞれがまったく違った「Organic Design」の定義を発表し混乱しました。言葉の定義は設計や議論にとってもっとも重要なことのひとつであることをスタッフに認識してもらういい機会になったと思います。
ひとつの定義としてはフランク・ロイド・ライトが提唱した「Organic Architecture」が有効ではないかと思ってます。建築の世界ではじめて「Organic」という言葉を大々的に使ったにはライトではないでしょうか?
普段は、自分自身は「Organic」とか、日本語でいうと「有機的な」とかいう表現は今まで使わないようにしてきました。実をいうと本質的に意味を理解していないように思うからです。辞書的な意味はわかっているのですが、それがデザイン上の議論で使われたときの範囲の広さに不安をおぼえるからです。これを機にもっと理解を深めたいと思います。
写真は弊社の事務の女性スタッフが勉強会の最後に特別講義してくれた月餅をみんなで実際につくっているところ。まもなく中秋節でベトナムの路上にはたくさん月餅の臨時店舗が出ています!
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