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Webに連載している「ベトナム生活図譜」にフランス統治時代のフランス人建築家、エルネスト・エブラールについて書きました。
[連載] ベトナム生活図譜 『ベトナムらしい建築様式をもとめて』
https://www.kazankai.org/vietnam_list.php?no=0
その国の建築の歴史は外国人建築家によって大きな影響を受けることがままあります。
エブラールは当時のベトナムを含むインドシナの建築様式を野心的に発見、開発しようとした建築家です。
連載の中ではいちばん有名なベトナム歴史博物館を紹介していますが、私はインドシナ大学(上写真)のほうが心を動かされます。
それほど廻りに高い建物がないなかで、この中央部のボリュームとそれと対比的な繊細な装飾、そこにベトナム風の勾配屋根が掛かっているけどもプロポーションが非常によく見えます。
エブラールはほんとうにデザインが上手な建築家だったんだなあと思わされます。
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