先週末、ハノイで読書会に参加しました。課題図書は堤未果著『日本が売られる』幻冬舎新書。 水道民営化の問題や農薬ホグリサート、建築でも議論が噴出している築地移転問題など、巨大企業のための規制緩和によって市民への悪影響を与えている、または悪影響をこれから及ぼし得る事象について言及したもの。さらに海外で起こった同様の事象に、それぞれの国や地域がどのように対処しているかなどが書かれています。 これらの事象は一般的に知られているものも多く、また視点が「市民目線」の一方向のものしかなく、全体的に説得力に欠ける内容でした。 また、「それぞれの事象がなぜ起こっているのか」という全体を見据える論がなく、その点も物足りなさを感じる本でした。
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